健全な精神は、健全な肉体に宿る?
急に寒くなったせいか、先週は少し風邪気味でした。
熱もないし、寝込むほどではないのですが、何をするにも少ししんどい感じです。
私の場合、少しでも体調が悪いと、精神的にも忍耐力がなくなって、人を思いやる余裕がなくなり、大切な人とケンカになったり、傷つけてしまったりして、自己嫌悪のドツボにハマるのが常です。
そんな時、数年前に障害年金申請のお手伝いをさせていたただいたあるお客様のことを思い出します。
その方は20代の頃発症した病気が原因で、治療の甲斐もなく、数十年経った現在もほぼ寝たきりの生活を強いられている方でした。
少しでもお役に立ちたいといろいろ頑張ったつもりでしたが、申請の結果ご本人の望む結果は得られず、その後異議申し立ても却下され、年末の寒い日にそのご報告とお詫びの電話をしました。
会話の最後に私が「もう一回異議申し立てをしてみますから、どうかお力を落とさないでください」と伝えると「いろいろありがとう。寒いから風邪ひかないようにね。お正月は仕事の事は忘れてゆっくり休んでね。」と優しいお言葉を頂き、胸の詰まるような思いがしました。
「健全な精神は健全な肉体に宿る」という格言は古代ローマの詩人が自作の詩の中で使った言葉で「身体が健康なら精神も健康」という意味ではなく、「健やかな身体に健やかな魂が宿ればいいのに」という願望、つまり「現実はそうでないことが多い」ことを嘆いたものらしいです。
ほんとその通りです。ごめんなさい。
(ペンネーム/弱虫)