祈り強めの年間行事

スタッフ通信

私の祖父母はとても信心深く、尚且つ、縁起を担ぐ人だったため、年間を通しての行事や日常の決まり事など口うるさく教えられました。
神社仏閣へのお詣りは午前中、仏壇に炊き立てのご飯、新しい靴を下すなら午前中、人物画を買うなら目を開いている絵、財布を購入するなら春で赤はダメ等々、由来が神仏事なのか、縁起事なのか、今となっては理由すら分からないものも少なくありません。

しかし、7歳まで一緒に暮らした私は、「三つ子の魂百まで」のせいか今でも多くの言いつけを守っています。
正月の準備は特別で、きっちり尖った盛り塩を作ったり、筑前煮に大きな大きなレンコンを入れたり、塩を溶かした水で玄関を磨いたり、お屠蘇セットを出すなど大忙しです。
「見通しが明るいように」との縁起を担ぎ、数軒の八百屋を回らなくてはいけないですし、高く尖った盛り塩を作るため、制作に必要な厚めの紙を一年のどこかでキープする必要があります。
(寒川神社に売っていた陶器の盛り塩制作キットは高さ2センチくらいの小盛りで気に入らず)
それぞれ意味があり大切だと思って結婚してからも続けていますが、これが最近はプレッシャー。
今年は松の内に初詣に行けなかったため昨年の干支の飾りやお守りを返せず、ずっとずっと気になっていて、、、1月14日の朝方4時過ぎに平塚八幡宮に行き、どんど焼き会場にお札を納めやっとすっきりする始末。
極寒の朝がつらくて、「このこだわりはいつまでだろう」と考えたのですが、1月7日は七草を買い忘れ食べずに過ごしましたし、1月11日の鏡開きはきなこで代用するなど、行事が既に虫食いになってきていることに気付いたのです。
そこで、「量より質?」と考えを転換! 
1回毎の想い強めで引き続き頑張ってみることにした正月でした。

(ペンネーム/大盛 麦子)